アトピー性皮膚炎
アトピー性皮膚炎は、体質(アトピー素因)を背景にさまざまな刺激により湿疹を慢性に繰り返す病気です。
発症のひき金となるのは、アレルギーだけでなく、ストレス、感染、発刊、乾燥、などの非アレルギー反応から皮膚炎という炎症を起こすとされています。
また、もう一つ忘れてはいけないアトピー素因はドライスキンです。
ドライスキンになると、皮膚のバリア機能が低下するため、敏感肌となり、ダニ、ほこり細菌、ウイルス、などが侵入しやすくなります。
- 治療
- アトピー性皮膚炎の標準的な治療内容は下記のとおりです。
当院では、診察、検査などの所見に基づき、患者様に合わせた最善の治療方法を心がけております。- スキンケア(入浴、汚れを落とす、保湿剤をぬる等)
- 炎症を抑える(ステロイド外用剤、免疫調節薬外用剤)
- かゆみを止める(抗ヒスタミン剤・抗アレルギー剤)
- 増悪因子の除去(ダニ、ハウスダスト、食物、生活習慣)
- 合併症(細菌・ウィルス・真菌感染症、眼病変)の予防
アトピー性皮膚炎 全身療法「デュピクセント」
デュピクセントは、アトピー性皮膚炎の皮疹やかゆみの原因をブロックする注射薬です。
今までの治療で十分な効果が得られなかった中等症以上のアトピー性皮膚炎の患者さんに対して、高い改善効果と安全性を示しており、これまでにない優れたアトピー性皮膚炎治療薬であると考えられています。
- 適応する患者さま
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- アトピー性皮膚炎の症状が中等症~重症の方
- 抗炎症外用薬 (ステロイド外用剤 プロトピック軟膏など) を一定期間投与しても、充分な効果が得られなかった高校生(15歳)以上の方
- デュピクセント投与時に、 抗炎症外用薬や保湿外用薬を継続して使用できる方
※外用薬の併用が原則となるため
- デュピクセントの投与方法
デュピクセントは、「皮下注射」という方法で注射します。
1本の注射に300mg含まれており、初回のみ2本 (600mg) を注射します。その後、2週間に1回、1本を皮下注射します。- 自己注射について
医師により適用が妥当と判断された患者様については、自己注射も可能です。
自己注射を行うためには、最低2回の指導※を院内で受けていただく必要があります。
※初回投与と2回目投与を院内にて行います。処方箋をお出しして、自宅などで自己注射ができるのは、最速で3回目以降からとなります。
- 他院にて導入済みの方
すでに他院で導入済みの方にもご対応可能です。
デュピクセント導入時の医師の皮膚症状の評価をお持ちください。
アトピー性皮膚炎 特殊外来完全予約制
アトピー性皮膚炎の特殊外来を下記のとおり行います。
特殊外来は 完全予約制 となりますので、受診をご希望の方はお電話でご予約下さい。
特殊外来ご予約
072-874-1122072-889-1122
- 診療時間
- 15:00~16:00
- 診 療 日
- 第1・第3水曜日
※ご予約が取れない日もございますので、ご了承ください。
蕁麻疹(じんましん)
じんましんは、皮膚の浅い層に大小様々な部分的なむくみ(膨疹)や皮疹(ブツブツや赤み)が現われ、強いかゆみを伴う症状のことをいいます。
症状によっては、チクチクとしたり、焼けるような熱さを感じることもあります。数分から数時間後に次第に消えてなくなりますが、再発を繰り返すこともあります。
すぐに治まるような発症時間の短いものを急性蕁麻疹といい、一方、症状が治まらないままでいつまでも続くものを慢性蕁麻疹といいます。
蕁麻疹の特徴は、かゆみや赤みだけではありません。症状が激しい場合には、次々と新しい膨らみが出没し、範囲も拡大していきます。大きさは、1~2mm程度から手足全体位のものまでいろいろです。
いぼ(尋常性疣贅)
尋常性疣贅(じんじょうせいゆうぜい)
発生箇所は、全身になります。一般的にはイボのことで、心配はありません。
イボはヒト乳頭腫ウイルスが、小さな傷から皮膚に入って増えたもので感染症です。いじって数が増えるのはそのためです。
人からも感染しますが、自分の皮膚には特にうつる性質があります。
治療には、ヨクイニン剤の長期服用が効果的です。また、気にしていじらないことが大切です。
老人性疣贅(ろうじんせいゆうぜい)
発生箇所は、全身(特に上半身)になります。
褐色または黒色をしており、丸く盛り上がったものや、1~2cmまで大きくなるものまであります。
中年過ぎの方によくみられるイボで、上半身によくできます。
悪性ではないので治療の必要はありませんが、ガンと間違えやすいとされています。
一度、専門医の診察を受けることをおすすめします。
水イボ(伝染性軟属腫)、とびひ(伝染性膿痂疹)
水イボ(伝染性軟属腫)
伝染性軟属腫ウイルスの感染により生じるイボの一種。おもに小児の体幹や四肢に好発し、成人では陰部や臀部に性感染症として発症します。
アトピーなどで皮膚のバリアー機能が低下している人に感染しやすいといわれてます。
水イボの症状は、ウイルスの塊(直径1~3mmくらいのイボ)が胸・わきの下・肘・ひざなどに出来ます。
痒みを伴うこともあるので、ひっかいて水イボがふえたり、プールなどで他人に感染することもあります。また中には水イボに似た病気(いわゆるイボと言われている《疣贅》、黄色腫などの皮膚腫瘍など)もあるため、一度は皮膚科医に相談するようにしましょう。
- 治療
- 確実な方法は専用のピンセットで水イボをひとつひとつ摘み取る方法です。 痛みを伴うため、治療前に局所麻酔薬(麻酔シール)を貼り、治療中の痛みが少なくなるようにしてます。
- イボが小さすぎるとピンセットでは取れない場合もあります。
- 当院では症状にあわせて漢方薬も処方しております。
とびひ(伝染性膿痂疹)
発生箇所は、全身(特に脇、腹部、内股)になります。主に、幼児や子供にできる伝染性の皮膚病です。
梅雨から夏にかけて流行しやすく、水疱のできる水疱性膿痂疹と、かさぶたができる結痂膿痂疹の、2つのタイプがあります。
症状は、直径1~2mmの小さな水疱が、いくつも集っていきます。この水疱は次第に大きくなり、やがて薄い膜を破り、水が出てきます。膜が破れたあとは、赤肌が露出しジメジメとしていますが、数日のうちに治ります。
原因は、黄色ブドウ球菌の伝染がほとんどです。
小さな水疱を見つけたら、早期に専門医の治療を受け、ほかの子供への接触を避けましょう。
皮膚腫瘍
できもの(皮膚腫瘍)には脂漏性角化症(いわゆる老人性イボ)・粉瘤(いわゆるデンボ)・脂肪腫・母斑細胞性母斑(いわゆるホクロ)などの良性のものから、中年~高齢者の顔面に認められる日光角化症、体幹に認められるボーエン病などの前癌病変(放っておくと高い確率で癌になる病変)のもの、また基底細胞上皮腫、有棘細胞癌やメラノーマなどの悪性腫瘍など色々な種類があります。
わたし達の体にはあらゆるホクロ・シミ・イボなどが存在します。そのほとんどは良性腫瘍と呼ばれる全く問題のないものですが、中には命にかかわる悪性腫瘍が存在します。
自己判断せず早期に診断を受け適切な治療をすることが最も重要です。
- 判断基準
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- できものが急に大きくなってきている。
- 色が濃くなったり、薄くなったりしている。
- できものの形が変形したり盛り上がったりしてきた。
- 治療
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腫瘍の大まかな正常をダーモスコピー検査で判断し、比較的小さなものはそのまま切除しますが、必要に応じて腫瘍の一部だけを採取する皮膚生検(病理組織検査)を行います。
手術時間は大きさにもよりますが20分前後です。
皮膚腫瘍の治療は他の皮膚疾患と同じように健康保険が適応されますので、安心して治療をお受けください。
ホクロ・シミ治療
ホクロ治療
顔のホクロは、ほとんどの場合良性の腫瘍であることが多いですが、ホクロに似たものに加齢性の角化症やシミ、血管腫、ときにメラノーマ(悪性黒色腫)やその他の皮膚癌であることもあります。
当院ではホクロに対し、ダーモスコピーという顕微鏡を用いて丁寧に診断し治療を行っています。
大きさや位置によっては全く気にならないことも多いのですが、イボのように目立ったり、広範囲に散らばっているなど気になる場合は取り除くこともできます。
盛り上がりのあるホクロ、平たいホクロなど、医師が状態を確認した上で、一番適切な治療法をご提案いたします。
ほくろ除去はケースによっては保険診療での治療が可能な場合があります。
実は、ほくろ(母斑細胞母斑)には種類がたくさんあり、分類方法もたくさんあります。これらも医学的には「ほくろ」と呼ばれます。ほくろの種類によって特徴があり、治療方法が変わってくるのでとても大切です。
- 保険診療治療と自由診療治療のちがい
ほくろがあることによって普段の生活に支障が出ているという方は保険適用が可能です。
- 生活に支障があるほくろ除去の場合に保険診療が可能
- 美容目的のほくろ除去は自由診療となります。
平坦なほくろの治療は保険適応外ではありますが、炭酸ガスレーザーを用いて治療を行っております。短時間で除去できる場合が多いので、気になる方はご相談ください。 - 保険診療は診療費の一部のみ負担、自由診療は診療費が全額負担となります。
- 切除法は保険診療となり、電気焼灼は自由診療、炭酸ガスレーザー治療は疾患や状態により保険診療が可能な場合があります。
- 費用
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保険診療
5,000~8,000円(3割負担の場合)
自由診療
5,500円~11,000円(税込)※1か所は5㎜以内まで
- 主なリスクや副作用
- 腫れる:2~3ヶ月の期間はわずかな赤みがある
- かゆみ:皮膚が再生、成熟するまで
処置後はテーピングが必要な場合があり、テープかぶれを防ぐために当院指定のテープを自費購入していただきます。
シミ治療(自由診療)
レーザーを用いてシミのメラニン色素だけを焼いて取る方法です。
メラニン(黒色)のみに反応するためレーザー照射部位及び他の組織には障害を最小限に抑えます。
治療では、ゴムではじかれた様な痛みが伴います。
通常2週間ほどで茶色のシミがピンク色に変化します。
シミの中にはレーザーによって余計に色が濃くなるものもありますので、照射の可否は診察医にご相談ください。
- 治療内容
メラニン(黒色)のみに反応する炭酸ガスレーザーや「ジェントルマックス・プロ」のアレキサンドライトレーザーを用いてシミを除去します。
- 治療期間
- 1回の治療時間は約10分で、1回で非常に効果が現れる場合と、数回の治療が繰り返し必要になる場合があります。
- 費 用
- 1mm×1mm 1ショット 3,300円(税込)
5mm×5mm 1ショット 5,500円(税込) - 主なリスクや副作用
- 腫れる:2~3ヶ月の期間はわずかな赤みがある
- かゆみ:皮膚が再生、成熟するまで
処置後はテーピングが必要な場合があり、テープかぶれを防ぐために当院指定のテープを自費購入していただきます。
また、シミの種類によってはレーザーを当てることにより色が濃くなるものがありますので、照射可能かどうかを医師が事前に確認します。
使用機器:ジェントルマックス・プロ(シネロンキャンデラ社)
ジェントルマックスプロは、照射するレーザーの熱作用により、長時間にわたる脱毛効果があるレーザーとして、厚生労働省から認可された医療レーザー脱毛機器です。厚生労働省から認可されている「ジェントルレーズ」と同じキャンデラ社の最新機器です。
アレキサンドライトレーザー(755nm)とヤグレーザー(1,064nm)の2種類のレーザーを使い分け出来るのが特徴で、アレキサンドライトレーザーは脱毛のみならず、シミやそばかすにも有効で、顔全体を白くし、産毛を除去します。また、毛穴に反応して毛穴を縮小させることで、ニキビの予防、きめ細かい肌状態に近づけます。
メラニン(黒色)のみに反応するためレーザー照射部位及び他の組織への障害を最小限に抑えられます。
にきび
にきびの治療
10代の「思春期にきび」が皮脂の過剰分泌で起こる一方、成人女性に良く見られる 「大人のにきび」はストレスや不規則な生活、ホルモンバランスの乱れなど、様々な原因が考えられます。
にきび治療のポイントは「原因」を知ることと、発生がどのようにできるのか、皮膚科医の診察を受診しましょう。
- 保険での治療
- にきびの程度、肌の状態、毛穴の開きの程度により、治療法を組み合わせます。
早期治療してにきび痕を残さないようにすることが重要です。抗生物質の外用剤
にきび菌を殺して毛穴の炎症をおさえます。
ビタミン剤の内服
皮脂の分泌亢進を正常化させます。
抗生物質の内服
にきび菌を殺す作用に加え、炎症を抑える効果があります。
面皰圧出(めんぽうあっしゅつ)
毛穴の詰まり、アクネ菌を圧出する処置です。自身で指で絞るとシミや痕が残ります。
- 自由診療での治療
保険治療では治しにくい難治性のにきび治療や、できてしまったニキビ跡の治療には、サリチル酸マクロゴールピーリングとイオン導入の組み合わせによる治療を行っています。
サリチル酸マクロゴールピーリングとは、お肌に化学物質(サリチル酸)を塗布することにより、角質や表皮を剥離させる行為です。
ピーリング後に高濃度ビタミンCを導入することによりニキビを作らせない肌に、また毛穴縮小、メラニンの排出促進によって赤味を抑制します。
詳細は下記美容皮膚科ページをご覧ください。
帯状疱疹(ヘルペス)
身体の左右どちらか片方にチクチクした痛みが起こり、しばらくするとその部分が赤く水ぶくれになり、それが濁って黄色くなったあと黒褐色のかさぶたに、という経過をたどります。かさぶたが取れて治っていきますが、ひどい時は潰瘍になることもあります。
痛みが始まってから水ぶくれが治るまでの間は、通常、約2週間から1ヵ月です。症状が強い場合、皮疹が治ってから数年以上続く場合もあります。
帯状疱疹後、神経痛といった後遺症や顔面神経マヒといった合併症も起こることがあります。
- 治療
- 抗ウイルス剤の内服と外用が一般的ですが、症状が強い場合、後遺症・合併症の予防から当院では日帰り点滴も行っております。
白斑・乾癬
白斑
尋常性白斑とは、尋常性乾癬と同じく後天的に発症する皮膚病で皮膚の色素が完全に消失してしまいます。症状は全身に見られる疾患です。
- 治療
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外用療法
一般的には、ステロイドの外用剤である軟膏やクリームを処方することもありますが、症状・部位によっても異なりますので、専門医師の診察をお勧めしています。
光線療法
乾癬治療にも使用している光線療法治療は、白斑の治療にも効果的です。
長波長紫外線(UVA)を照射するPUVA療法や、中波長紫外線(UVB)を照射する療法などがあります。
乾癬
乾癬(尋常性乾癬)とは、頭髪の生え際、肘、膝、臀部など、外部からの刺激が加わりやすい部位に境界鮮明な、黒褐赤色や、やや盛り上がった大小の局面が散在し、その上に白色または銀白色の厚い鱗屑が付着する疾患です。
- 治療
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外用療法
乾癬治療の基本になるもので、皮膚の細胞の異常な増加を抑えるビタミンD3外用薬、炎症を抑えるステロイド外用薬などが用いられます。
内服療法
皮膚の新陳代謝を抑えるビタミンAの誘導体や、高まっている免疫反応を抑える抑制薬が用いられます。
光線療法
光に対する感受性を高める薬を内服あるいは外用し、長波長紫外線(UVA)を照射するPUVA療法や、中波長紫外線(UVB)を照射する療法などがあります。
紫外線療法センター
尋常性白斑、尋常性乾癬などの治療に有効な光線療法を行う「紫外線療法センター」を併設しています。
広範囲に照射を行うナローバンドUVBと、ピンポイントで照射が可能なエキシマライトと、2台の機器を使い分けることで、患部に適切な治療を行っています。
円形脱毛症
円形脱毛症には、円形の脱毛巣がひとつだけできるものから、頭髪全体が抜けるもの、さらに眉毛・まつ毛・陰毛・体毛などほぼ全身の毛が抜けるまであります。
円形脱毛症は、免疫異常(アレルギー)、精神的ストレスが原因で起こるケースが増えています。
- 治療
アレルギーを抑え、外用剤、育毛剤、精神安定剤、漢方、液体窒素などを組み合わせて治療を行います。
脱毛が急性期なのか、慢性期なのか、脱毛の範囲などによって治療法が異なるため、医師に相談し適切な治療を受ける必要があります。
AGA(男性型脱毛・壮年性脱毛症)自由診療
遺伝や男性ホルモンの影響などが原因とされる、成人男性によくみられる髪が薄くなる症状のことをAGA(男性型脱毛症)といいます。
AGAは、成長期から休止期へと繰り返すヘアサイクル(毛周期)の過程で、成長期が短くなり、休止期の毛包が多くなることによって髪の毛が十分に育たなくなる病気です。
額の生え際や頭頂部のどちらか、または両方が薄くなって脱毛が進行する特徴があります。
AGAは進行性のため、治療を行わないと髪の毛の数は減り続けていきますので、早めのケアが大切です。
ダブルの効果で発毛促進
「抜け毛の抑制」と「発毛促進」の治療薬を使い分けており、
両方を活用することによってより高い発毛効果が実感できます。
- 治療
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内服薬
ザガーロカプセル0.5mg
1日1錠(30日分) 12,100円(税込)※医療用医薬品のため、購入、服用には医師の診察が必要になります。
デュタステリドカプセル0.5㎎
(ザガーロのジェネリック薬)
1日1錠(30日分)7,920円(税込)※医療用医薬品のため、購入、服用には医師の診察が必要になります。
外用薬
ミノキシジル配合外用液5%
1箱 5,500円(税込)
- ※AGAは保険適応外疾患です。(保険診療の対象外です)初診料 2,200円
- ※3カ月に1度の診察が必要となります。
水虫・爪水虫・巻き爪
水虫(手足白癬・爪白癬)
水虫は「白癬菌(はくせんきん)」というカビが原因で起こる感染症の一種です。
白癬菌は、皮膚の角質の成分であるケラチンを栄養源として角質層に寄生しています。
また、水虫はほかのカビと同様に高温多湿を好みますので、ジメジメして蒸し暑い梅雨時期や夏場には、 白癬菌が活発になり繁殖します。
水虫の種類
足白癬(水虫)・体部白癬(たむし)・頭部白癬(しらくも)・爪白癬(爪の水虫)など、全身の至る所に水虫は感染します。
- 治療
水虫は中々治らないと心配される方も多いですが、適切な治療で完治します。
水虫菌の種類・量・感染部位によって治療方法を変える必要があります。また日常生活の上で他人に感染させないためにも指導をきっちり受ける必要があります。水虫のように見えて別の病気(あせも、かぶれ、他のカビ、細菌など)であることも多いのです。適切な診断・治療を受けて早く治しましょう。
巻き爪(陥入爪)
巻き爪とは、様々な原因により爪が巻いてしまう事を言います。痛くなければ 問題なしと思っていませんか?簡単に片づけてはいけません。
上記の写真のように、ひどくなると指の肉に爪が食い込んで激しい痛みをおこします。
巻き爪を放置するとくい込んだ皮膚より肉芽・新生を認めるようになります。さらにはくい込んだ皮膚が循環障害を起こし、壊死してしまうことさえあります。
- 治療
陥入爪の爪は先端だけ切りとっても、また下から巻いた爪が次々と生えてくるため、さらなるくい込みを起こします。
当院では、足の陥入爪に対して可能な限り爪甲の矯正を行い、くい込まないようにしています。
テーピング固定治療
爪が食い込んだ皮膚の横にテープを貼り、皮膚を引っ張ることで痛みの改善を図ります。
抗生物質投与
化膿している場合には、抗生物質を併用します。症状に応じて塗り薬、飲み薬を処方します。
液体窒素による冷凍凝固術
過剰な肉芽組織に対してはそれを縮小させるために液体窒素を当てます。液体窒素を当てる治療は痛みを伴います。
また、矯正困難な場合はくい込んだ部分の爪だけを抜爪をする手術療法も行っています。
巻き爪についてのお悩みやケア方法などのご質問に個別にお答えします。
アレルギー検査・パッチテスト
金属アレルギー
金属アレルギーとは、普段身に着けている(ピアスや指輪・ネックレスなど)日用品に使われている金属が、汗や体液でわずかながら溶けて、イオン化した金属が体内に入り、次に同じ金属が接触すると拒絶反応を起こすことをいいます。このように、皮膚がかぶれた状態を「アレルギー性接触皮膚炎」といいます。
- 対策
金属アレルギーの治療の中心は原因となっている金属の特定を行い、その原因金属を除去することです。
また、歯の冠や詰め物を安全性の高いものに取り替える等の対応も必要になることがあります。金属アレルギーは一度生じてしまうと、発疹、痒みを伴う皮膚炎、関節痛などの症状に長年悩まされることが多いですので、皮膚科の先生と相談しながら治療をすすめていきましょう。
惠和会総合クリニックでは、アレルギーパッチテスト検査を行い、原因を明確にして治療を行います。
食物アレルギー
一般に、食物アレルギーは食物を摂取してから数分~1時間以内で出現することが多いです。
最近になって、5~14時間後その症状が出現する食物アレルギーが存在することが分かってきました。このようなアレルギーを「遅発性即時型食物アナフィラキシー」といいます。
アナフィラキシーとは、ハチ毒や食物、薬物等が原因で起こる、急性アレルギー反応のひとつです。
アナフィラキシーは、蕁麻疹や紅潮(皮膚が赤くなること)等の皮膚症状や、ときに呼吸困難、血圧低下等の血液循環の異常が急激にあらわれるとショック症状を引き起こし、生命をおびやかすような危険な状態に陥ってしまうことがあります。
- 対策
食物アレルギーに対する最も有効な対策は、原因となる食物を特定し、その食物を食べないことです。この方法を「除去食」といいます。
原因食物が何であるかについては、問診、食事日誌、血液検査や皮膚反応、食物除去試験、症状の経過等から医師が総合的に診断を行います。
多汗症
多汗症には、全身に汗が増加する「全身性多汗症」と、体の一部に汗が増える「局所多汗症」があります。
また多汗症は、ほかの病気が原因で過剰に汗が出る場合と、そうした基礎疾患がないのに過剰に発刊する原発性多汗症に分けられます。
- 治療
外用療法
- エクロックゲル5%(保険適用)
2020年11月よりの原発性腋窩多汗症(脇汗)の外用治療薬として、エクロックゲル5%が発売されました。1日1回の外用を続けることで、汗の量を減らし自覚症状を改善することができます。 - 塩化アルミニウム液(保険適用外)
12歳未満の方や、手足などの脇以外の部位については、塩化アルミニウム液を処方しております。
- エクロックゲル5%(保険適用)
その他疾患
上記の他にも、下記疾患を取り扱っています。
記載のない疾患でも、皮膚に関するお悩みはお気軽にご相談ください。
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